赤ちゃんの歯磨きはいつからスタートしたら良いですか?

このような質問を親御さんからいただく事が多いのですが…

皆さんはどのように考えますか⁇


生後5〜6ヶ月で乳歯が生え始める事が多く、離乳食が始まります。

その頃から歯磨きを始めましょう。というのが一般的ですね。

では、歯が生えはじめてからスタートで本当に良いのでしょうか?


私は、歯が生えはじめて離乳食が始まってからでは遅い!

赤ちゃんが反射的に手に持ったものを口に運ぶようになったら、歯ブラシは始め時‼︎と考えています。


その頃に柔らかめの毛でヘッドの大きめな歯ブラシを持たせてみてください。

反射的に赤ちゃんは手に持った歯ブラシを口に運びます。

もしかしたら柄の部分を口に入れるかもしれないですが、ナイロン毛が初めて口に入った瞬間を親御さんは逃さないようにカメラを構えていてください。

モシャモシャしたナイロン毛が初めて口に入った時の表情はなんとも言えない顔をします。

その表情は逃さず写真で残していただきたい一枚です。


そこからは、『持たせる→口に入れる→ほっぽり投げる』の繰り返し遊びをしてくれます。

決して無理に歯ブラシを口に運ばないであげてくださいね。

これが、赤ちゃんの歯磨きのスタートとなります。


勿論3歳まではまともに歯磨きはできません。

仕上げ磨きもロクにできないのが現状のはずです。

3歳までの虫歯予防は食べ物で行います。

では、歯が生え始める前から歯ブラシを与えておく理由は何か?

それは歯ブラシのナイロン毛に慣れさせて、歯磨き嫌いにならないようにする。

そして、3歳までの歯磨きの目的は『習慣化』になります。


赤ちゃんの歯磨きや離乳食は月齢で始めるのではなく、全身の成長に合わせて進めるのが歯科衛生士が行う歯磨き指導や離乳食指導です。

お子さんの発達、発育を観察してあげましょう。

歯科衛生士 鈴木育子
歯科衛生士 鈴木育子