とても危険!「血糖スパイク」をご存知ですか?

皆さんは、「血糖スパイク」をご存知ですか?

歯周病と糖尿病というのは深い因果関係があります。

両方に共通したキーワードは「炎症」です。


歯周病になると出血したり腫れたりする炎症を起こします。

その炎症に関係する化学物質が血流に乗って身体中に放出されます。

その血流に乗った化学物質は、血糖値を下げるインシュリンを効きにくくします。

そのために歯周病の人は糖尿病を発症しやすかったり、既に糖尿病に罹患している方は進行しやすいことも分かっています。


なので、血糖コントロールが良くなると歯周病も良くなる。

血糖コントロールが悪くなると歯周も悪くなる。という事があります。


そして、その糖尿病についてもここ数年考え方が変わってきたと思います。

変わったというより、研究の末様々な事が明確になってきたのだと思います。


今や糖尿病の世界で非常に注目されている言葉は「血糖スパイク」だと思います。

このテーマでNHKでも番組ありましたし、糖尿病専門誌でも数々取り上げられています。


血糖スパイクとは食後高血糖という意味です。

どの人も食事をすればある程度血糖値は上がります。

膵臓内のランゲルハンス島からインシュリンが出るため間も無く下がります。

ただ、食後の短時間に急上昇し(140mg/dl以上)、程なくして正常に戻っている。

この現象を血糖スパイクと言い、放置すると体内の重要血管が傷つけられ、心筋梗塞や脳梗塞などによる突然死のリスクが高くなるというのです。


最大の問題はこの血糖スパイクは現在の血糖検査では見つかりにくいです。

何故なら、空腹時、食後2時間、或いは随時という形で検査をするからです。

血糖スパイクを見つけ出すためには食後1〜2時間以内に検査をしないといけませ?


そこで、最近は血液検査の場で何かを食べ直ぐに採血をし、数分間隔で採血を繰り返すと言う検査もあるそうです。


若い人でも痩せている人でも可能性があるのが「血糖スパイク」です。

このキーワードは是非覚えておいてくださいね!

衛生士 鈴木育子
衛生士 鈴木育子