
今話題のロイテリ菌。
皆さんは耳にしたことはありますか?
ロイテリ菌とはプロバイティクスの代表的なもので、虫歯、歯周病を防ぐと言われています。
このプロバイオティクスとは、健康に効果のある生きた微生物のことです。(WHO)
近年テレビでよく善玉菌や悪玉菌という腸内細菌が話題になっていますね。
腸内細菌のように、口の中にもいろいろな菌がいます。
人間にとって、善玉菌、悪玉菌、どっちにもなる日和見菌です。
最近はなんでも除菌が良いとされ、お口をぶくぶくする殺菌剤が山のように売られていますが、殺菌=ほとんどの菌が殺されてしまうため、善玉菌もなくなってしまいます。
しかも、殺菌には持続性がないため、薬をやめるとまた菌が増殖し、悪玉菌も増えてしまいます。
これでは意味がありませんね。
そこで、今注目されているのがロイテリ菌です。
ロイテリ菌には、虫歯菌や歯周病菌を減らして病原性を減らす作用があります。
結果、善玉菌の割合が増え、病気を予防するという効果が証明されています。
菌は必要なものなので、菌を減らさず善玉菌の割合を増やすという考えかたです。
まれに、それほど頑張って手入れしていないのに虫歯や歯周病にならない人がいます。
そういった人は悪玉菌がいないというわけではなく、善玉菌の働きにより、病気になりにくい口内環境が保たれているのです。
では、虫歯や歯周病になりたくないなら、ロイテリ菌などのタブレットを食べるだけでいいのかというと、そうではありません。
現在の研究では、やはりプラークコントロール(歯磨きなど)と歯石除去が一番大切であり、それに加えてプロバイオティクスの活用とキシリトールを取り入れることが良いとされています。
このバランスをうまく保つことが重要なのです。
私自身、ロイテリ菌を摂取することにより、長年の悩みであった、腸内細菌のバランスの崩れが改善されました。プロデンティスというスウエーデンのカロリンスカ研究所で開発されたロイテリ菌です。
それまでもずっと胃腸薬をいろいろ飲んで、ほとんど改善されないとか、調子がもっと悪くなるとかをくり返していたので、この効果には本当に驚きました。
善玉菌に頑張ってもらうことが重要だと実感しました。
では、次回はもう少し具体的な話と、腸内細菌についてお話ししましょう。
