
今年も猛威を奮っているインフルエンザ。
皆さんはインフルエンザの正しい予防法を知っていますか?
1、 手洗い
2、 マスク着用
3、 水うがい
これは、風邪予防の基本ですね。
インフルエンザウイルスは、一度のどに付着すると、20分くらいで体内に侵入してしまうので、外出して帰宅してからうがいをしても遅いという話もあります。
それほど厄介なウイルスなのです。
かかったら辛いので、なんとか対策をしたいものです。
ポイントは、いかに菌やウイルスの侵入をふせぎ、発症しないようにするか、ということ。
そこで、この予防三箇条に新たに追加したい項目があります。
4、 歯みがき
えーっ、なんで歯みがき?と思われる方もいらっしゃると思います。
なぜしっかり歯磨きするとインフルエンザや風邪予防になるのでしょうか。
はじめてこの話を聞いたのは、もう20年近く前になると思います。
老人ホームでの実証実験です。
入居者の方を2つのグループに分けて、一方には歯科衛生士が歯磨き指導を行い、お口の中の菌を減らしました。
もう一方のグループは今まで通り。
結果は、明らかによく磨いた方のグループに風邪の発症率が低下したというものでした。
でも、この時代には、なぜ減少したのか原因はわかりませんでしたが、
今ではその理由がわかってきました。
ひとつは、プロテアーゼという酵素。
のどの粘膜を溶かしてしまうので、粘膜のバリアを弱めインフルエンザが体内に入りやすくするものです。
口の中の細菌が増えるとこのプロテアーゼが増えるのでバリアが壊されます。
もう一つは、ノイラミニザーゼという酵素。
これもまたお口の中の細菌が出す酵素ですが、
この酵素がいっぱいあるとインフルエンザウイルスがどんどん増えてしまう。
そういう困った酵素です。
インフルエンザの特効薬のタミフルやリレンザは、ウイルスを殺せるわけではなく、このノイラミニザーゼの増加を抑制することによってウイルスの増殖を防いでいます。
このようなことから、お口の中の細菌を減らすことは感染予防にとても効果的です。
まとめ
インフルエンザ予防は、免疫を高め、ウイルスの体内への侵入を防ぐことが重要です。
インフルエンザが蔓延しているときに人と接しないということは不可能ですし、ウイルスを寄せ付けないということにも限界があります。
従来の、「手洗いマスクうがい」に「歯磨き」をプラスして、免疫力をアップさせ、元気に冬を乗り切りましょう!
